ひびく。

2007年8月20日 読書
実家に帰るとつい、マンガをよみふけってしまう。
しかも夜中に。

もう何度も読んでるから、すべてわかってるのにね。

今回は、スラムダンクと久々にこの、「瞬きもせず」を読んでました。
もうぼろ泣き。笑

これを読んでたっていうと絶対、お姉さまたちに「年ごまかしてるだろ」って言われますが、いいえ、これは5つ上の従姉妹にもらいました。

昔もそれなりに感動したと思うんだけど、今この歳になって読んでみるとまた違った捉え方をしている自分がいた。

これは内気な男女が、ぎこちない付き合いを始め、幾多のすれ違いを経験し、もどかしさを抱えながら、周りに支えられ、少しずつお互いに自分を出せるようになり、やがて信じあえるようになっていく物語でして、まぁベタっちゃーベタなんですが、(確かに高校時代初めて読んだ時にはふるっ!って思った)あなどれないよ、コレ!

相手の気持ちを想像ばかりしてると、いつしかそれは思い込みになっていって、すれ違っていってしまう。
気持ちは口に出さないと伝わらない。

こんな基本的だが大切なことを訴えていたのね、こいつは。

本って、自分の置かれている状況とか、経験値とか、そういったものによって、響き方が変わってくるなぁ、と改めて思った瞬間でした。
映画化もされましたね。

前に、映画館で予告を見たときは、ただの青春の話なのかなぁと思ってて。誰が誰を好きでどうのこうのってやつ。
まあ実際そういう要素も入ってるんだけど、ベースとなっているのはそんな安易なものじゃなかった。

軸になっている男の子と女の子は、一般的に言ったら高校生では受け止め難い境遇なわけだけど、それぞれのかたちで受け止めていて。
周りにいる子たちもみんな大人で、自由で、ほんとにまぶしかった。

やはり、言葉を交わさないとわからないことがたくさんあって、思い込みって、思えば思うほど自分の中で確固たるものになっていってしまう。
相手が何を思っているのかなんて、言葉で伝え合わないと、絶対にわからないものなんだな。
ぶつかることを恐れてたら、わかりあえないんだな。
最後の数ページで号泣でした。

「運命」って、軽々しく口にしてるけど、そんなもんじゃないんだろうな。

それを信じるのも信じないのも、その人の自由で。

運命なんて変えられるって、よく人は言うけれど。

運命を信じるって、けっしてあきらめたり我慢したりすることばかりではない。

運命というものは確かに存在して、そしてそれは変えることなんてできない。

運命とは、不可思議なもの。

私はまだ運命を感じたことはないけれど、確かにそれは存在しているものなんだ、とそう思った。

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