弱い心。

2002年4月3日
仕事、やめました。
 
 
 
なんかあたしは勘違いをしていたようで。
話をよく聞いてなかったのかなぁ。
 
 
アンで記事を見て、次の日に面接に行って、次の日に仕事の見学会と称して一緒についてまわって、その日にまた社長と面接をして、それで決定した仕事。
  
 

 
その見学会では驚きの連続だった。
 
 
おっきな荷物をカートで運んで、自分の決めたテリトリーに行く。
 
駅を出て、目の前にある店から順番にくまなく回って、飛び込みで商品をPRする。
 
 
別にその商品に関連する店や会社を回るわけではない。
 
その店の中にいる従業員個人に売るのだ。

いや、道を歩いてる人にも売りかねない雰囲気。
 
その会社の目標が「一日300人の人に会う」だからね。

 
売れなくても別にかまわない。
売ろうとしなくていい。
 
ちょっと変わった仕事。 
いや、見るからにあやしいわけで。

 
 
敬遠する人や、邪険に扱う人もいたけど、それと同じくらい好意的な人や実際に買う人もいた。
 
 
驚きだった。
 
 
飛び込みで商品を持ってきて、買いませんか?って聞かれてもあたしだったら断る。
 
 
だけど、けっこう売れるもんなんだ。
安いからかもしれないけど、実際に買う人がいたっていうことにびっくりした。
 
 
 
その仕事ぶりを見てついていったリーダーにいろいろ話を聞いて、厳しい仕事だと思った。
 
飛び込みで商品を売るなんて、そんなことあたしにできっこないと思った。
 
「この仕事やってみる気があるなら、今日この後社長と面接してもらうんだけど」って言われて、どうしようって思った。
 

けれど、朝会社で会ったみんなは驚く程輝いていたこと、みんな生き生きしてたこと、社長さん(女)がとっても素敵な人であること、そんなことを思い出したら、ちょっとやってみたいって思った。
 
実際に一緒にまわっておもしろそうって思ってしまった。
 
 
そして、強くなれそうだと思った。

夢を叶えるにも、役に立ちそうだと思った。
 
 
 
そうして入った会社だったけど。
 
 
初日は、チームリーダーについていった。
 
 
午後からは実際に自分でも売った。
 
 
何個か売れた。
びっくりした。
 
でも、売れるとやっぱり嬉しかった。
 
 
 
 
 
けれど、あたしはやめてしまった。
 
 
それは仕方のない理由からだけど、でもあたしはもっと続けたかったのかもしれない。
 
 
ちょっと変わった仕事であっても。
人からあやしまれたりする仕事であっても。
犯罪者扱いされたりしても。
 
 

確実に強くなれる仕事だ。
 

 
だから朝、会社で会ったみんなは輝いていた。
 

 
あたしもその仲間に入りたかった。
 
 
 
やめるのは逃げるようでいやだった。
 
がんばりたかった。
 
 
 
 
でも。

どんな理由であれ、自分ができると思っていれば続けられた仕事だったかもしれない。
 

 
結局あたしは逃げたんだ。
 
 

 
いっつもいろんなことから逃げてしまうあたしは、いつまでたっても弱い心を持ったままだ。
 
 

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